私は現在35歳の専業主婦です。20代の頃、遠距離恋愛をしました。現在の夫はその時付き合っていた彼ではないので、私の遠距離恋愛はお別れという形で終わってしまったのですが、遠距離恋愛ならではの苦悩とロマンチックだったこと両方があり、今となってはいい思い出です。当時、大学の春休みを利用して台湾へ一人旅していた私は、世界各国の若者たちが集うユースホステルに宿泊していました。そこの宿泊者共同キッチンで簡単な調理をし、食堂で一人で食事をしていた時にアメリカ人の彼に声をかけられたのがきっかけでした。「どこから来たの?」「いつまで滞在しているの?」など他愛もない会話から、私の拙い英語にも親身に耳を傾けてくれて色々な話をしました。意気投合し、翌日から一緒に色々な観光名所を周ったり台湾フードを楽しんだりしました。そして、お互いそれぞれの母国に帰国しなければならない頃には既に惹かれ合っていました。私の方が先に日本へ帰国すると、アメリカ人の彼はアメリカに帰る前に急遽日本へ寄り、私に会いに来てくれました。ここからお付き合いが始まり、日本とアメリカという大遠距離恋愛が幕を開けました。当時は、毎日のようにスカイプでテレビ電話をしたり、手紙やメールも出来る限りしながらコミュニケーションを図りました。時差がありますが、それを考えながら「おはよう」「おやすみ」などの連絡を取り合うのも楽しかったです。クリスマスからお正月にかけて、アメリカの彼と一緒に過ごすためにアメリカで過ごしたこともありました。どこもかしこもホリデームードで本当に楽しく幸せだったのを覚えています。ただ、お互いに学生の身で、一度会うだけでもある程度の時間とお金がかかってしまうため、なかなか会うことができないのはお互いにとって寂しさや不安になることも多々ありました。ちょっとしたケンカの後はすぐに会って仲直りできたり、不安な時こそ相手の温もりをすぐにでも感じたいなと思うことはありました。ある時、大ゲンカをし、本当にこのままだとお別れになってしまうかもしれないという時、翌日にアメリカ行きのチケットを取って急いで飛んで行ったことがありました。お互いの和解のために、我ながらすごい行動力と大出費だな、、、と思った記憶がありますが、その時は彼に会うことが何より大事!と思ったのでしょう。そんな行動力も虚しく、直接会って話し合えたものの、結局はなんとなくの仲直りで終わってしまい、それから少しずつ連絡を取り合う頻度が少なくなっていきました。約2年間弱の、太平洋をまたいだ遠距離恋愛でしたが、やはりその距離は私たちには遠すぎたようで、いつの日かお互いに冷めてしまい連絡を取り合うことはなくなりました。遠距離恋愛はなかなか難しいのかもしれませんが、本気で恋愛をしていたので、遠距離恋愛だからこそ楽しかったこともたくさんあったように思います。そして、遠距離恋愛から本当に生涯を共にするパートナーになりたい気持ちがあるならば、早い段階から将来について相手側の考えを訊いたり、自分の気持ちを伝えたりして、お互いにの認識をしっかりさせて、そにためにはどうしたらいいのか話し合うことが大切なのかもしれないと今なら思います。
35歳女 日本とアメリカの遠距離恋愛
